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お酒が全く飲めない私が大学の体育会の飲み会で立ち回った方法

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中高大と体育会バドミントン部に所属していたさきです。

大学では体育科がある大学の体育会のバドミントン部に所属していたので、練習も相当ハードでしたが、一番苦労したのは飲み会です。

お酒が全く飲めない私がどうやってその場をしのいできたかをお話しします。

 

 

お酒が飲めないと確信した瞬間

高校までバドミントン部に所属していた私は、大学に入った時も真剣にバドミントンがしたいと思い、サークルではなく体育会バドミントン部に入部することにしました。サークルの方が圧倒的に人数は多く、私の学年のバドミントン部は女子は私を入れて3人しかいませんでした。

 

体育科がある大学だったため、スポーツ推薦でバドミントンを専攻して入学した先輩や同期もいたので、練習もハードでレベルも国立大学の中では高いほうでした。練習メニューもしっかり考えられていて、熱心な先輩が率いる環境でした。

 

バドミントンに対する熱意と比例して、飲み会の盛り上がりは想像以上でした。私が所属していたバドミントン部では、毎年5〜6月、春季リーグが終わる頃に1年生を歓迎する新入生歓迎会なる飲み会が開催されました。リーグ終わりで部自体もちょっとひと段落というタイミングです。

 

真面目な人ほどハメを外したくなるのか、真剣に練習に取り組んでいる先輩が壊れたように後輩を煽るスタンスに圧倒されました。この飲み会が私にとって初めての飲み会だったのですが、飲まされる前に潰れました。

 

乾杯後先輩に挨拶して回り、最初の1杯を飲んだだけで身体中真っ赤になり、しばらくしてトイレに駆け込みました。目の前が真っ暗になり、あぁ、病院送りかな…とまで思いました。量にしたら全然飲んでないんです。本当に体質的にお酒に弱いんだと確信しました。

 

降りかかる災難

私の学年の同期は女子が少なかったので、先輩からはいろんな意味でよく可愛がってもらいました。そんな私達も2回生以上になると、後輩ができ、そっとしておいてもらえると勘違いしたのも束の間でした。

 

新入生がいる飲み会で、1回生に「尊敬する先輩は?」と聞くコーナーがあったんですね。後輩たちは、全員呼ばないと申し訳ないとでも言うように私たち3人の名前をそれぞれ出しました。するとコールがかかって私たちも一緒に一気飲みです。

 

ノリが非常に重視される社会なので、もちろん断る権限もありません。飲みにくそうにしていると、色んなコールに切り替えて、飲みきるまでご丁寧に見守ってくれます。そしてまたお酒が弱い私は前半で気分が悪くなるわけです。

 

こんな風に、受け身でいては1回生から状況は変わらず、常に何らかの飲む理由が飛んでくることを学びました。

 

攻略法①飲めない仲間を探す

自分から現状を変えるしかないということに気付いた私は、私と同じように苦しんだ先輩がきっといると確信し、周りを見渡しました。そして気づいたのです。飲み会中あまり名前が呼ばれない先輩がいることに。

 

ちなみに同じ学年のお酒が弱い同期の存在は、飲めない私にメリットはありません。(同期には代わりに沢山飲んでもらえる存在がいると、かなり救われますが。)お酒が弱い先輩こそが神様です。お酒を飲まされてどれだけ辛そうにしても許されない空気の中で、唯一烏龍茶を差し出してくれるのは自分と同じように苦しんだ先輩だけです。

 

しかし、お酒を飲みませんという空気を全面に出すことが吉とされていない社会で飲めない先輩を見つけるのは容易ではありません。ほとんどみんな飲めるふりをしているので。お酒の進み具合をよく観察し、後輩へのアプローチを観察することが大切です。

 

攻略法②座席を移動する

どの席に座るかということがその日の飲み会の運命の70%を決定するといっても過言ではありません。攻略法①の飲めない先輩の近くにポジショニングできればそれが安全ですが、初めは座席がくじ引きなどで決められていることもありますので、その場合は座席を移動しましょう。

 

私の4年間の経験上、最も飲まされにくいのは壁際の端の席です。なるべく存在感を出さないようにするには、飲み会中人と接する確率を下げるしかありません。テーブルや部屋の真ん中辺りに座っていると、ビール瓶を持ってついで回っている人に目をつけられる可能性が高いです。

 

また、端の席が空いていない時は、ムードメーカーやお酒が好きな人に背を向けることができる席もオススメです。物理的に距離を保てない時、これだけでもかなり効果はあります。

 

攻略法③キャラ作りに徹する

体育会の人は、みんなお酒が飲めて当たりだ前と思っています。また、初めは弱くても飲んでいくと強くなって慣れると思って飲ませてくる人も沢山います。しかし、体質自体が変化することはありません

 

飲み方や何を飲むかなどによって、個々に多少飲む量を増やす方法はあるでしょう。しかし、アルコール分解に関して体質が変わることはないのです。それでも飲み会は免れないというのが体育会運動部の試練なのです。

 

これは少しレベルが高い対処法ですが、「自分は本当に飲めないんです」と主張し続け、周りの人の理解を得る方法です。私は試行錯誤の結果、これに成功したのですが、このキャラ作りに2年半かかりました。他のことなら何でもしますがこれだけは…という断固とした決意を貫きました。

 

さすがの先輩も、2年間訴え続けるとターゲットを他の人に変えてくれます。また卒業していく先輩もいるので、上回生からのストレスも必然的に少なくなっていきます。飲めないと「おもしろくないやつ」と思われるかもしれませんが、それだけで自分の価値が決まるわけではないですからね。

 

たとえお酒が飲めなくても、毎日練習に真剣に取り組んで、結果を出していれば先輩にも可愛がってもらえますし、お酒を飲めなくても「おもしろいやつ」にはなれるはずです。あなたにとって居心地のいい環境を作るために、少しでも役に立てばと思います。

 

※20歳未満の人は、飲酒を勧められてもしっかり断りましょう。この記事はお酒を飲めるようになった人へのアドバイスです。