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東京で広さと立地のみを重視して築年数37年のボロマンションに住んだらこうなる

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昨年3月まで東京に住んでいたさきです。

最後に住んでいたのは渋谷区の最寄駅が初台というところの新築マンションでしたが、その前に旦那が勝手に契約してきたマンションが壮絶でした。

よく1年も我慢していたなと心の底から思います。

今日はその地獄のような一部始終を振り返りたいと思います。

   

築年数37年、外観は茶色いレンガ

私が東京へ引っ越すことが決まった時まだ大阪にいたので、東京にいた旦那が住むところを決めました。送られてきた写真を見る限りでは、リフォームされていたため内装も新しく、そこまでボロボロのイメージはありませんでした。外観も茶色のレンガで、しっかりしている印象でした。

 

長く住むつもりもなかったですし、お互い引越し費用もかさんで初期費用を抑えたいということもあり、妥協は免れませんでした。しかし、妥協点が間違っていました。今となっては一生の不覚。もうあの頃には戻りたくありません。

 

地方から都心へ出てくると、どうしても家賃は上がってしまいますし、全ての希望を通す家選びは難しいと思います。私が大阪で一人暮らししていた家は、大阪市内ではなかったので結構広くて新しく、綺麗なところに住んでいました。

 

どうしても以前のマンションと比べてこの点は譲れない、と考えてしまいますが、その土地によって優先すべきポイントは違います。限られた枠の中でも、ここだけは譲れない…という基準を正しく判断しないと、私のように地獄を見ます。

 

優先したのは広さと立地

私たちはそれぞれ一人暮らしをしていたので、捨てたものもかなりありますが、二人分の家具が置けるということは住居選びの条件でした。友達や兄弟が来ても泊まれるようにしたいという思いもあったので、部屋の広さは優先順位が高かったのです。

 

更に、どこへ出るにも便利なところがいいということも重要視していました。移動にかける時間が一番無駄だと旦那が言い張ったので、場所は旦那に任せました。結果、新宿の隣の京王新線初台駅、新宿までも徒歩15分のところにしたので、立地は言うことなしでした。

 

次に、家賃はなるべく抑えたい、というのが旦那の意見でした。私も東京の物価の高さにはうんざりしていたので、固定費はなるべく下げるという旦那の提案に賛成しました。今思うとそこを旦那に委ねたのが全ての間違いでした。

 

妥協してはいけないポイント①:飲食店の上

引っ越すまで知らされていなかったのですが、私たちが住んでいたマンションの1階には飲食店がありました。そして私たちが住んでいたのは3階。もう大体予想していただけると思うのですが、本当に悩まされました…ゴキブリに。

 

一匹目を見つけた時の衝撃は今でも忘れません。排水口などからの侵入を危惧して、水周りの可能性がありそうなところ全て蓋をしました。家の中にいたであろうゴキブリは隅々まで掃除して全て排除しました。にも関わらずゴキブリの出現は止まりませんでした。

 

そんなある日、私はとんでもない光景を目の当たりにしてしまいました。なんと…鍵を閉めている玄関の扉の隙間から小さなゴキブリが体を滑らせて侵入してきたのです。小さいと言ってもはっきりと目に留まる大きさでした。

 

築37年ともなると、扉が歪んでくるのでしょうか。よく見ると扉の下の方に隙間がありました。これでは、いくら排水口を気にしても意味がないと悟りました。隙間の場所が場所だけに、何かを貼ったりして穴を塞ぐことは非常に困難でした。

 

飲食店の上の部屋だと10階くらいまではゴキブリが上がってきた話を聞いたことがあります。夏場はある程度防ぐことができない存在かもしれませんが、飲食店の上に住んでいる限り、ゴキブリの出現率はかなり高くなります。

 

どんなに安いところが良くても、飲食店が1階にあるマンションの下の階層は避けた方がいいです。私の住んでいたところのように扉に隙間がなくても、マンション自体繋がっている限り排水管を伝って侵入する可能性は大いにあります。

 

妥協してはいけないポイント②:築年数

当時私は27歳。そのマンションは築37年。自分の年齢より10年も長く存在していたのです。当然建物自体も老朽化していきますし、何度も内装はリフォームされてきたのだと思います。しかし、共用部分はなかなかリフォームされないようでした。

 

一番ひどかったのは廊下です。古い病院のようなその緑の床は、もう何年もそのままだったのでしょう。マンション内の戸数自体は少なくなかったので、部屋によって管理会社が違ったことも原因なのかもしれませんが、共用部分はどの管理会社も我関せず、といったところでしょうか。

 

危険性が発生でもしない限り、共用部分のリフォームはされないのではないかと思うくらい、非常に暗くて気分が落ち込むような廊下でした。耐震などの心配もありますし、せめて自分の年齢よりは新しいマンションに住むべきだと思います。

 

妥協してはいけないポイント③:床が絨毯の物件に注意

やっとの思いでそんな住みづらいマンションの退去が決まり、新築のマンションへの引越しを決めました。そして引き渡しの日がやってきました。管理会社に委託された業者の人の立会いで、部屋の中の傷のチェックや壁紙の汚れなどを確認しました。

 

まず、壁紙に家具による日焼けの跡があると言われました。そんなの生活していたら多少つくのに…と思い、「前の住人のものという可能性はないのですか?」と問いましたが、「いや、でも跡がついてるんで」と言いくるめられ、渋々壁紙張り替えを承諾した矢先のことです。

 

「絨毯に家具が置いた跡がついてるので全面張り替えになります」

「えっ…」

 

全面絨毯なんだから普通に生活しているとつく家具の跡が何故許されないのか?全く理解できませんでした。入居前に絨毯の張り替えのことも聞いていませんでした。その場では埒が明かず、紹介会社を通して異議申し立てし、少しだけ安くなりましたが、それでも退去に追加でかかった費用は20万円

 

面積が狭い部屋ではなかったのと、一部分だけの張り替えが許されなかったため、絨毯の張り替え費用だけでかなり高額になりました。退去時の費用の算出等についてあまり詳しくないのですが、これだけは誰に聞いても法外な値段だと言われます。常にこの価格になるかは分かりませんが、絨毯の賃貸は避けることをオススメします。

 

さいごに

賃貸マンション選びは、ワクワクする反面不安要素も大きいですよね。全ての希望を叶えられる金銭的余裕があれば、いくらでも選択肢はあるのでしょうが、都心に一人暮らしするとなると様々な壁が立ちはだかります。

 

地域によって特徴があるので、全ての地域で通用すると断言はできませんが、住居選びの参考にしていただければ幸いです。他にもバス・トイレ別など、希望を挙げるとキリがありませんが、かなり絞ったこれだけは!の3点、参考になれば幸いです。