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東南アジア留学のオススメポイント

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高校1年生の時にインドネシアに留学していたさきです。

「えっ?なんでインドネシアにしたん?」

幾度となくこの疑問をぶつけられてきた私が、東南アジア留学のメリットについてお話しします。

  

 

短期でも留学は経験すべき

私が留学することになったきっかけは、高1の時の担任の先生が「こんなのあるから行ってきたら?」と声をかけてくれたことでした。AFSという交換留学を斡旋している団体が、東南アジアの発展途上国へ先進国である日本の留学生を送り出すというプログラムがあり、その案内をもらいました。

 

もちろんアメリカやカナダ、オーストラリアなど英語圏への他の留学プログラムも用意されていましたが、近いけど行ったことのない東南アジアがどんなところかということには興味がありました。

 

また、日本からの親善大使という役割を担うこともあり、国から補助金が出たので、3万円で参加できました。ただお金を出せば参加できるというものではなかったので、希望者から人数を絞る筆記と面接の選考試験がありました。偶然このプログラムに出会ったこともありましたが、留学にはずっと興味があったので、申し込みました。

 

ちなみに、私は高校で留年したくなかったので、夏休み中だけのプランにしました。公立の普通科だと、基本的にそれ以上の期間留学すると単位がもらえず3年で卒業できないことがほとんどです。

 

短期留学も長期留学も選べるので、金銭的な問題や私のように留年することに問題意識がある人は、短期留学をオススメします。ホームステイで1ヶ月滞在するだけでもかなり価値観変わりますよ

 

視野を広げるなら異文化の地へ

東南アジア留学のプログラムのため、東南アジアの中から行きたい国を選ぶことになりました。留学に行く前は、英語圏に留学したい気持ちがあったのは事実です。しかし、実際行ってきてインドネシアにしてよかったと心の底から思っています

 

その理由は、まず宗教の違いです。キリスト教の文化は、日本でも結婚式やクリスマスを通して触れる機会がありますよね。純粋なクリスチャンでなくても、ある程度生活や文化を想像できると思います。

 

一方、インドネシアではほとんどの国民がイスラム教を信仰しています。頭から布を被って肌を見せないようにする服装は、社会の教科書で見たことがありましたが、間近で見たのは初めてでした。どんなに暑くてもそれを外すことはないんですね。

 

その被り物の布は様々な色や柄のものを持っていて、オシャレの一部になっていました。日本では七五三やお祝い事などの時だけ特別にお寺や神社に合わせた衣装を身にまといますが、イスラム教は普段の生活と服装が常に結びついていました。

 

他にも、イスラム教で左手は不浄の手とされていることから、左手でご飯を食べたり、子どもの頭を撫でたりしてはいけません。あと、外出先であっても、数時間ごとにモスクへ寄り、お祈りされていました。

 

更に、気候も日本とは全く違いました。赤道直下の地なので、到着するまでは真夏の炎天下を想像していましたが、日本のような湿気がないため、朝晩は日本の夏よりも涼しく感じるほどでした。

 

インドネシアには乾季と雨季しかなく、私が行った7,8月は乾季でした。雨季はずっと雨が降り続いていて、学校も長期休暇に入るそうです。その代わり、乾季に長期休みはなく、7,8月もずっと学校の授業がありました。

 

異なる宗教、習慣、気候の地では、日本の当たり前は通用せず、また色んな生活があることを知りました。昔の日本を見ているような村ごとの横のつながりや団結力には懐かしさを感じました。

 

実際その地に行かないと感じられない考え方やものの見方、新しい発見がたくさんありました。それまで小さい枠の中で物事を捉えていたと思ったし日本人は恵まれすぎてるとも感じました。予想以上に学びが多かったです。

 

世界の共通言語は英語

留学前はインドネシアの共用語がインドネシア語だということから、英語を使う機会が少ないと思っていました。まずは英語力を高めたいと思っていたのでそれが気がかりでしたが、蓋を開けてみると英語を使う機会は非常に多かったです。

 

まず、現地スタッフから私たちへの指示や、スタッフとのコミュニケーションは全て英語でした。更に留学先の学校では、英語が話せるキリスト教を信仰している女の子と同じクラスにしてもらっていて、彼女が学校生活を支えてくれました。

 

また、ホームステイ先の両親も、私がインドネシア語を理解していないときは英語で説明してくれました。一生懸命インドネシア語も教えてくれたので、日常会話くらいは話せるようになりました。インドネシアでホームステイを受け入れられる家庭は、経済的にも余裕があり、学歴も高い家庭が多く、そういう人は英語も話せるようでした。

 

体験が人を育てる

時には辞書を手に、必死で伝える場面もありました。1ヶ月という期間自分の思いを伝えず、また相手の意図を理解しないまま過ごすことは不可能です。理解し伝えなければ生活できない状況下にいるからこそ、成長できたのだと思います。

 

座学のお勉強にも意味はありますが、実際の体験ほど人を成長させるものはありません。感性を磨きたいなら自分の枠を超えた経験に出会う、言語を習得したいなら話さなくてはやりすごせない状況に自分を置く。自分を変える一番の近道です。

 

より多くの体験を一度にできる、という意味で、東南アジアへの留学は非常にオススメです。異文化の地で視野を広げ、新しい価値観を身に付けられるでしょう。また、英語圏でなくても一歩日本を出ると英語が共用語なので、英語力も培うことができます。

 

留学に興味がある人は、是非前向きに検討してみてください。様々なものの見方を身に付けた方が将来の可能性は絶対広がりますよ。