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この時代に平日窓口受付のみ!?出産に伴う申請手続きの時代遅れ感が半端ない

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子育てが始まったばかりのさきです。

息子が生後2週間を迎え、既に産まれた時と表情が変わってきました。

そんな息子に必要な役所での手続きは、退院後すぐ済ませました。

産後すぐに区役所へ申請しないといけないのは出生届くらいだと思っていましたが、いざ区役所へ行ってやることの多さと待ち時間に驚きました。

申請しないともらえない児童手当を含め、出産時に必要な届け出についてまとめました。

     

はじめに

今回は私が申請に行った大阪市中央区役所での手続きを元にまとめています。また、私の世帯は個人事業主のため、国民健康保険に加入していますが、その他の保険の方は保険加入の手続きが異なるようですのでお気をつけください。

 

また、住んでいる地域によって申請方法や書類が異なるものもあるようです。子どもの誕生日を1日目として数えて14日目までに提出が必要なのが出生届と国民健康保険加入届15日目までに必要なのが児童手当の申請ですが、円滑に進めるためには以下の①〜④の順番で申請をすると良さそうです。

 

出産したら申請が必要な届出

①出生届

こちらは一番認知度の高い申請書類ですよね。戸籍関連の届出になるので、婚姻届同様土日でも受理してもらえます。出生届には出産した病院で記載してもらう欄があり、記入済みのものを手渡されます。オーソドックスな用紙は病院にあることがほとんどだそうですが、私は自分で用意した用紙に記載してもらいました。

 

出生届に関しては、病院でも「出産の日から14日目までに提出してくださいね」と渡されるので、提出を忘れることはまずないと思います。止むを得ない事情がある場合は提出期限を考慮される場合もあるようですので、届出が間に合わない時は区役所へ問い合わせるといいと思います。

 

出生届の提出自体はいつでも受け付けているのですが、母子手帳の出生届済証明の欄への記載と捺印は窓口が空いている時間帯にしかやっていません。窓口の受付時間外に届け出た場合、改めて窓口の開いている時間帯に母子手帳を持っていくと出生届済の証明を受けることができます。

 

何度も区役所へ出向くのは面倒だと思ったので、平日の窓口受付時間に届出に行きました。産後1週間を過ぎた頃で体も本調子ではありませんでしたが、そんなに長くかからないと思い、母に車で送ってもらい、近くに車を停めて息子と待っていてもらいました。

 

午前中のあまり混んでいない時間帯で、私の前に待っている人が1人いただけで届出の受付自体は比較的すぐ行ってもらえたのですが、手続き完了までは30分待ちと言い渡されました。そしてさらに、その他の申請もその後に行ってくださいとのこと。ここで初めて申請項目の多さに驚きました。

②国民健康保険加入届出

出生届の受理が完了し、次はそこで得た書類を元に国民健康保険加入の届出窓口へ。ここでも受付はすぐにしてもらえたものの、待ち時間を尋ねると「今そんなに混んでいないので30分かからないくらいです」とのこと。もうすでに出生届の段階で30分待たされていたので、この時点で約1時間かかりました

 

こちらの申請ももちろん窓口受付時間帯しか受理してくれません。すぐに保険証が必要になることはなくても、必要な手続きなので出生届と同時に申請した方がいいと思います。国民健康保険の場合こちらも出産の日から14日目までに申請しなければなりません。それ以外の保険に加入している方は職場の窓口での申請になります。 

 

出生届を提出した時点で、区役所内で照合すればどの家庭に家族が増えたか分かるはずなのに、また別の窓口へ足を運んで待たされるというのが非常に手間でした。基本的には新生児の親が届出に行くことになっているようですが、出産の前後で仕事を既に数日休んだ旦那がさらに休みをとって区役所へ出向くのか?私のように退院後間もない母が出向くのか?非常に疑問です。

③児童手当の申請

この申請は知っているか知らないかで大きく差がつく申請ではないでしょうか。 

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引用元:大阪市ホームページ

 

申請した翌月から支給が開始される制度なのですが、公的機関から支給案内が届くことはありません。よって知らなけれは支給されない制度なのです。今回区役所に手続きのため足を運んだので、出産したら申請すべきリストをもらいましたが、もし出生届を窓口が開いていない時間帯に提出したら、この制度の案内を受けることもないでしょう。

 

この申請には前年の1月1日時点に住民票があった市区町村の発行する所得証明書が必要になります。申請時点と同じ市区町村に住んでいた場合は不要です。私たちは渋谷区に住んでいたので渋谷区へ所得証明書の依頼書類等を送って入手し、さらに大阪市の区役所へ提出しなければいけません。

参考:渋谷区 証明書の種類と申請方法

 

この申請が一番ややこしかったです。産後すぐの子ども中心の生活の中で、必要書類を揃え、送付するだけでも非常に手間取りました。さらにこちらは出生届などの申請と窓口が異なるので、改めて番号札を取り、順番を待ち、申請しました。

 

産後はあまり動かないようにと言われたり、免疫の低い赤ちゃんを外へ連れ出したりしないようにと言われるにも関わらず、生後15日以内に窓口にて申請しなければならない制度に時代の遅れを感じます。

 

そんな私は聞きました。「もう既に1時間待ってるんですけど、さらに時間かかるんですか?赤ちゃん待たせてるんですけど…皆さんどうされてるんですか?」と。

 

「お近くにお勤めの場合はお父さんが来られます。お母さんが来られる場合もあります。」という返答が返ってきました。つまり、出産の前後で仕事を既に数日休んだ旦那がさらに休みをとって区役所へ出向くか、退院後間もない母が出向くか、一般的にはこのどちらかということみたいでした。

 

世の中はこれほどまでもIT化が進んでするというのに、役所はいつまでたってもアナログで、更に出産した家庭に対しても容赦なくその火の粉はふりかかるんだということを身を以て体験しました。

④こども医療助成の申請

こちらも申請しないと利用することができない制度ですが、健康保険証の発行後しか手続きができません。ですので、国民健康保険加入の場合、保険証発行後こちらの窓口へ 申請に行きます。医療費の一部を助成する制度ですので、病院へすぐに行かない場合は取り急ぎ必要になるものではありません。

 

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引用元:大阪市ホームページ

 

さいごに

この他出産一時金の申請がまだであれば、出産後に申請するケースもあると思いますが、役所における主な申請・手続きはこの4つです。出産に関わる手続きを行いましたが、日本はいつまでこの方法を続けるのか、非常に疑問に思います。

 

様々な手続きがインターネット上でできる世の中になってきたにも関わらず、窓口でしか申請できない手続きがこんなに多くあることに驚きました。さらに産後という状況に何の配慮もされず、否応無く申請期限を突きつけられ、長い待ち時間が発生する現状にも呆れました

 

私の出産は、帝王切開でもなかったので回復も悪くなく、自分で申請に行くことができました。それでも母が車で子どもを見ていてくれなければ、トータル2時間もの間、区役所に生後間もない子どもを連れて行かなければならなかったと思うと気が引けます

 

もっと体にダメージのある出産になる方もおられる中、出産への配慮が本当にないと感じます。もちろん旦那が申請に行くという方法もあると思いますが、仕事を休んで14日以内に行くことが前提であること自体、おかしなことだと思います。

 

私はこんな時こそITの力を最大限に発揮すべきだと思います。世の中を便利にするための道具があるのに、従来のやり方を押し通す役所はやっぱり変だと思います。柔軟性がないですよね。マイナンバーとか始める前に、今回のような期限が限られている申請を円滑に、便利にする方法を考えて欲しいと思います